倉山満『皇室論』。 明らかな事実誤認、支離滅裂、意味不明が多すぎる。 もう絶望的な支離滅裂さ(もう皆、熟知しまくっているけど)。 今回は15回目。 「伏見宮系の男系男子に親王宣下していただくべき」という 倉山の主張に対する、5つの批判。 1)先例にない。 2)旧皇族は生まれた時から民間人で既に七十年経っている。 3)皇籍取得を望む旧皇族などいないのではないか。 4)人権問題が発生する。門地による差別となるのではないか。 5)旧皇族は伏見宮家の子孫であり、現在の皇室からは血縁が遠い。 このうち3)皇籍取得を望む旧皇族などいないのではないか という批判に対する、倉山の反論(要旨)。 ・(彼らは)いるなら出せ。いないから女系天皇容認しかない(と言う)。 どこの馬の骨ともわからない人でも「内親王殿下が選ばれたなら、 それ自体が皇族にふさわしい理由になる」という理屈を唱える人も。 「そして、生まれた子に皇位継承権がないのはおかしい」と主張する。 これこそ「ボクの(ワタシの)考えた、理想の皇室」に過ぎない。 この議論のどこに皇室の歴史が関係あるのか。 んんん?? これ反論になってる??? 皇室の歴史に関係があるのかどうかが論点じゃないでしょうが。 「ボクの考えた、理想の皇室」って何が言いたいのか さっぱりわからん。 あ、シロウトは口出すなっていう、 倉山クンの子供じみたマウントか。 儒教的な男尊女卑が脳髄まで染みついちゃっているから、 内親王が主体性ある存在だということもわからないし、 国民がそこに信頼を寄せるという感覚もわからないのだろう。 で、生まれた子は自動的に「夫の血統」に属すると思い込んでいるから、 「皇位継承権がないのはおかしい」という主張に違和感を覚える。 自分が男尊女卑脳で凝り固まっているだけなのに、 その違和感を「皇室の歴史」云々にすり替える。 処置なし。 で、こう続く。 ・そもそも、重大な責任を負う立場にある人が、 望むか望まないのか、軽々しく話すはずがない。 皇籍取得が本決まりになり打診される段階で、 遠慮されていた方も決心を固くされる可能性だってある。 (旧皇族の独身男性がいるという雑誌記事などを紹介しつつ)、 望むかどうか本人以外に知りようがないことはともかく、 旧皇族の方々が健在であるのは事実。 語るに落ちるとは、まさにこのこと!!! 自らは知らないし確認もしていないと 明らかにしてしまっている! にもかかわらず、「皇籍取得」だの「親王宣下」だのと 言い募るのだから、無責任極まりない。 それこそ希望的観測であり、 「ボクの考えた、理想の皇室」である。 倉山の言説、百害あって一利なし。
【過去のブログはこちら】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【1】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【2】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【3】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【4】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【5】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【6】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【7】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【8】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【9】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【10】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【11】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【12】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【13】 倉山満『皇室論』のトンデモ言説を深掘りする【14】